乗ったらわかる魅力【RX-8】

2003年5月〜2013年4月の10年間に渡り、マツダが製造販売したスポーツカーです。

RX-8が製造されていた時期はスポーツカーにとって非常に不遇な時代でした。
環境問題が世論で叫ばれ燃費競争が各社激化しており、ハイブリット車の増加に合わせて世論には脱スポーツカーの機運が大きかったように思われます。スポーツカーの中古車相場は大きく下落しており、新型のスポーツカーを開発するという土台にはありませんでした。(開発しても売れない)
マツダは相次ぐ業績不振の影響もあり株式を20%超保有するフォードの傘下に入っていました。
RX-8の開発とアメリカでの販売に際してフォード側から提示された条件は、
【4ドアで大人4人が十分に乗れるパッケージ】でした。これまでの系統を継承するに際しクーペの封印はマツダ開発陣にとってプライドを潰されるような思いだったに違いありません。
でも、こういった状況下で名車は誕生するものです。

4ドアにすると車体が大型化、重量も増加、ロータリースポーツの真骨頂である「軽快さ」が損なわれます。
そこで採用されたのが観音開きのフリースタイルドアです。
Rドア開閉のためのドアハンドルをFドアの内側に隠し、意匠をクーペのような印象に仕上げ、軽量化のためRドアの素材にアルミを採用、FD3S型と同様に「前後重量配分50対50」の比率が確保され、非常に高いレベルでジオメトリーが仕上がっています。特に旋回能力に定評があり、コーナーでは無類の楽しさを感じる事ができます。

ターボチャージャーを廃したことで、ロータリーエンジンの本来の強みである伸びやかな吹け上がりに磨きがかかりレブリミットは9,000rpmという高回転型ユニットに仕上がっています。
ロータリーはNAの方が適性があっているように感じます。
※熱対策はしっかりやった方が良い(オイルクーラーの増設、大型ラジエータの採用)

ロータリーエンジン搭載車としては初めて電子スロットルが採用されロータリーエンジンの特性を余すことなく引き出せるアドバンテージがあり、NAチューニングカーのベース車両として採用するに値するポテンシャルを秘めた素晴らしいスポーツカーです。

大きくマイナーチェンジに成功した車種として筆者は認識しています。
前期モデルはエンジンの不調が多かった。
排気ポートの配置変更や形状変更により、よりより良いパフォーマンスとなったRX-8ですが、エンジン内部にカーボンが蓄積しやすく市場でエンジンブローが頻発、ブローバイガスの効率的な処理が間に合わず様々なエンジントラブルが複合的に発生しました。高回転型エンジンの為エンジンが高温になりやすく排熱処理も間に合わないためゴム類に大きなダメージ与えるという致命的な欠点を有しています。
後期型は燃焼室内にオイルを供給しているメタリングポンプのインジェクターを機械式から電磁式に変更し、2つから3つに増設、エンジン内部へのオイル供給量が多くなることでエンジンブローのリスクが飛躍的に改善しています。(オイル管理はシビアです)前期型では7度も変更改良がなされたエンジンECUを後期型で標準的に採用、電スロとの相性も良く燃費性能はもちろんですが、熱効率も大きく改善しています。ノックセンサーを1つから2つに増やし、細やかな制御に一役勝っています。燃料マップもアドバンテージが増えており、誤ってレギュラーガソリンを入れてしまってもECUが補正しノッキングが起こりにくいエンジンに生まれ変わりました。
前期と後期ではあまりにも車のレベルが違うため、安心して所有するなら後期型一択です。

【在庫車のご紹介】
年式:平成22年(2010年)
走行距離:165,000km
シフト:6速MT
修復歴:なし
チューニング:オートエグゼ/マフラー Defi/水温計/油温計/油圧計 クスコ/ストラットタワーバー オーリンズ/車高調 VIPER/盗難防止セキュリティ
装備:純正ナビ(バックカメラ) スペアキー(カードキー) ETC

【カーセンサー】
カーセンサーに掲載中

【グーネット】
グーネットに掲載中

お問い合わせお待ちいたしております。