WRC(世界ラリー選手権)の頂点を目指した車両

1999年1月三菱自動車から製造販売されたWRCのホモロゲーション車両

エボⅤをベースに1999年のWRCのレギュレーションへ対応するために内外装がリファインされています。
分かりやすい変更点としてはナンバープレート位置を中央から左側に移動させ空力を改善しました。
フロントバンパーの形状変更やRウイングのデザイン変更、フォグランプの小型化などにより少なくない空力の改善が期待されます。見た目はVと割と変わったので賛否ありますが、筆者はVも好きですが優劣つけるならⅥが好みです。

Vの酷評だった足回りの殺人的な硬さが改善されⅥは公道(ストリート)向けに柔らかなセッティングにデチューンされています。その余波でWRCではVに勝てないと揶揄されましたが、それを改善するためのキットなんかも当時販売されていたそうです。

新車価格は¥3,248,000-詳細は不明ですが、噂では売れば売るほど生産すればするほど三菱は赤字だったと言われています。三菱としてはWRC(世界ラリー選手権)で優勝するために開発していたので例え赤字生産でも市場で売れなければWRCのレギュレーションをパス出来ないという理由もあって新車価格を抑えたのかなと筆者は予想しています。
レースは何せ金がかかる・・・。

エボⅤからⅥへ様々な改良が加えられていますが、一番強化されたのはエンジンの冷却能力の向上です。
ピストンへ新たにクーリングチャンネルが追加され、エンジオイルクーラーの大型化、インプレッサなどに採用されているウォータースプレーを新たに採用されています。

三菱の広報からはWRCのレギュレーションを盛り込んだ最新・最強仕様に進化したランサーと自信満々で宣伝されました。その自信にも納得のいく完成度だと筆者も思います。

ランエボファンから絶大な人気があるのがⅤとⅥなのですが、一つの理由としてランエボベースのWRCホモロゲーション車両はエボⅥが最後だからというのがあると思います。
2001年からはランサーセディナをベースとしたWRCホモロゲーション車両にシフトチェンジしたというのもあり真のエボはⅥまでと鼻息を荒げるユーザー様も少なくは無いかなと思います。
実際にWRCワークス車両の直系はエボⅥが最後なので、熱狂的なファンからするとエボⅥには特別な意味合いがあると思います。

筆者はゲーム(グランツーリスモ2)やイニシャルD、ワイルドスピードの世代なのでエボⅦからのイメージがありますが、私より一回り先輩の方々のお話を聞いたりするとエボⅥが好きな方が多いですね。

実際にハンドルを握って運転してみるとエボⅦとはまるっきり違う車両だと分かります。
本物のワークス車のベース車両だなという堂々とした走りです。
めちゃくちゃ魅力的な一台です。

【在庫紹介】
カーセンサー

グーネット

ぜひお買い求めくださいませ!!