今こそ見直されるべき意匠『丸目GDB』

2000(平成12)年10月 〜2002(平成14)年10月の期間にスバルが製造販売していたスポーツカーです。

いや、めちゃくちゃカッコ良いでしょ。
当時のラリーカーらしく箱型セダンの車体にアンバランスな丸目ヘッドライトが絶妙な意匠バランスを持っており唯一無二の存在感です。

当時の世論は『安全ボディ』が叫ばれていました。
1999年(平成11年)11月28日に発生した『東名高速飲酒運転事故』という痛ましい事故を背景に自動車に対するボディの安全性が意識され各社対応を迫られていました。
当然、新型スポーツカーのボディ安全性にも注目は集まっており各社熾烈なボディ剛性アップ競争の煽りをGDBはモロに受けた印象です。
GDBは新環状力骨構造という新設計のボディを採用、前面衝突時の衝撃を効果的に吸収するサブフレームが前端に追加された。「STi」では剛性の確保が根本的に見直され、サイドシルの断面積拡大、ストラットボックス、クロスメンバー部の補強など各所に強化が実施されています。
ボディ剛性の大幅な向上の代償として前モデルGC型から170kgの車重重量のアップは恐らくSUBARUとしては不本意な形だったのではないかなと思えてなりません。
170kg太ったボディで排気量は2,000ccに制限される中、前モデルを走りで凌駕しないといけないという世論と会社から求められた車両開発陣の心情は想像するに容易く、無理難題だと思われます。

そのような風当たりの悪い中から名車は生まれます。
SUBARUでは初めて吸気側に可変バルタイ機構(AVCS)を採用し全回転域でトルクフルな車両特性となりました。
TGV ( タンブルジェネレーターバルブ )を新たに採用し燃焼効率上昇が熱効率が若干改善しました。
もちろんデメリットも発生しています。
TGV いわゆる二次エアバルブの故障が多い。
車重増加に伴いそれを補うためEJ20エンジンの構造が複雑化、環境配慮、燃費対策、パワー向上を達成するために様々な犠牲もあります。

水平対向エンジン最大の恩恵である低重心とFRと4WDのいいとこ取りのような車両特性を武器に悪路とコーナーでは無類の強さを見せます。

【在庫車のご紹介】
年式:平成14年(2002年)
走行距離:148,000km
シフト:6速MT
修復歴:なし
備考:ノーマル車両

【カーセンサー】
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